日々の学習!~5年国語科~

2018年9月7日 12時10分

 

  5年生は詩の学習。作品は、北原白秋の「からたちの花」です。繰り返しの技法や「色」が効果的に使われた作品です。何回も音読をしながら、詩の世界を味わっていきました。

 音読を繰り返す中で、児童はからたちの花がだんだんと成長していっていることに気付きました。色も「白い白い」から「青い青い」へ、そして「金のたま」へと変化していきます。それらを通して、作者は「からたちの花の成長」を読者に伝えたいのだと結論づけることができたのでした。

 そこでさらに「からたちの花の成長は、ほかの何かの成長も表現しているんだよ」と問いかけました。児童は悩みましたが、からたちの花の成長は、ほかならぬ読者である児童自身なのだという結論へと至ります。白い花として咲いた命は、ときに青い針に傷つけ、傷つけられることも経験します。しかしたくさんの経験の中で大きな垣根へと成長した命は、やがて大きな夢をかなえるべく「金色」となって輝くのです。そんな素敵な成長をとげた命は、きっと周りの人の悲しみも癒す存在となるのでしょう。そして、次世代へと命をつないでいくのです。

 国語はとかく難しいと感じる人も多くいますが、読むのも書くのも所詮は「人」です。肩の力を抜いて、自分自身と照らし合わせながら文章を読んでいくと、新たな発見があったりします。もうすぐ読書の秋。ファミリー読書とあわせて、いろいろな文章に出合ってほしいなと思います。